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研究活動

■痛みの変調機構の解明と臨床応用 

Diffuse Noxious Inhibitory Controls(DNIC) 

Conditioned Pain Modulation(CPM)

私たちは痛みの生理学的な性質を研究しています。特に痛みは他の部位の痛みによって感じ方が異なることが知られております。DNICとはある痛みが他分節の侵害刺激によって抑制を受ける現象であり、上位中枢から脊髄の後角III/IV層のWDRニューロンの抑制によって生じることが明らかになっていますLe Bars D, Dickenson AH, Besson JM (June 1979). "Diffuse noxious inhibitory controls (DNIC). I. Effects on dorsal horn convergent neurones in the rat". Pain 6 (3): 283–304. PMID 460935その中枢からの制御機構などについては不明な点も多いため、我々はDNICに関する様々な性質について研究を行っています。

またヒトで様々な刺激により痛みが中枢より変調を受ける現象をCPMと呼称することとなり、CPMはDNICの概念を包括している考えられています。

CPM現象は慢性痛患者で減弱していることを我々の教室の大野が見出しており、今後この領域の研究は痛みの治療や診断に寄与できる可能性の高い生理的研究であると考えています。

我々は現在CPNに関する定性的・定量的変化を観察した研究を行っています。

現在行われている公開研究